毎週月曜日はレジェンドレース回顧録！
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2020年 ばんえい十勝金杯】を紹介します。
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金杯といったら一年の最初に開催される重賞ということで、多くの人から注目を集めるものだ。
そして、金杯と聞いたら中央競馬で開催される中山金杯や京都金杯を思い浮かべる人が多いだろう。
しかし、金杯は北海道帯広で開催されるばんえい競馬にも存在する。
今回は、2020年のばんえい十勝金杯を制したホクショウマサルにスポットを当てよう。
ホクショウマサルは2013年にデビューしたばん馬だ。
デビュー戦こそ勝利したものの、その後は勝ち負けを繰り返し、何年もクラス戦止まりだった。
そして、2016年のレースを最後に、のど鳴りを患って、2年以上も休養することになったのである。
2018年、見事のど鳴りを完治させたホクショウマサルの復帰戦は夏に開催された獨協大学同窓会北海道支部カップというレースだった。
2年以上の休み明け、そしてすでに7歳だったが、復帰戦を快勝するとホクショウマサルは伝説を築き始める。
その年は復帰戦も含めて14戦使われたがなんと全勝してしまったのだ。
それどころか、2019年に挑んだ15レースに至っても全て勝利したのである。
復帰戦から29連勝という記録を叩き出したホクショウマサルは完全復活どころか覚醒したのだ。
そして挑んだのが2020年のばんえい十勝金杯だ。
年初めのレースということで有力馬も多数そろったがホクショウマサルは抜けていた。
第二障害を2番手で駆け上がると、脚を休めることなくゴール板を目指すホクショウマサル。
1トンのソリを引いているとは思えないほど力強い走りで休むことなくゴールインし、日本新記録となる30連勝という偉業を成し遂げたのである。
偉業を成し遂げたホクショウマサルはこの年のばんえい記念で3着に敗れ、最終的に連勝記録は31勝で止まった。
しかしながら、記録が止まった後も勝ち負けを繰り返し、20年代初頭のばんえい界をけん引する存在になったのである。
そして、2021年のばんえい記念を勝利したことで、7年ぶりの重賞、それもばんえい記念という中央競馬でいう有馬記念クラスのレースを勝利し、だれもが認める名馬となったのだ。
しかし、このばんえい記念はこの時期体調不良だったホクショウマサルの身体に深刻なダメージを与えた。
そして…。
ばんえい記念を勝利して3か月後にホクショウマサルの体調は急変し、同年6月2日に息を引き取った。
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