毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2005年 全日本2歳優駿】を紹介します。
生競馬の魅力といったら、溢れんばかりの迫力だ。
例えば競走馬が目の前を颯爽と駆け抜ける姿、騎手の鞭の音。
そして最後の直線で各馬が一進一退の攻防を繰り広げる光景。
これらは映像越しでは聞き取りづらいリアルな音を競馬場内に響き渡らせている。
そして、リアルな音が観客のテンションを最大限に挙げているのだ。
さて、生競馬を盛り上げる要因の一つに【ファンファーレ】がある。
実は、ファンファーレは競馬場ごとに指定されているのだ。
そして、ビッグレースになれば生演奏という形で披露される。
生演奏はプロの音楽団や自衛隊音楽隊が実際に演奏し、競馬を最高潮まで盛り上げるのだ。
そして生演奏は中央競馬のみならず、地方競馬のJpn1でも演奏され、多くの競馬ファンに愛されている。
中央と違って一回り小さい地方競馬場で演奏される生ファンファーレは、競馬場内に響き渡り、ビッグレースの開幕を告げるのだ。
しかし…。
時と場合によっては演奏が台無しになることもある。
生ファンファーレでは吹奏楽器が使われるのだが、雨や寒い時期だと思うように音が出ないそうだ。
競馬は屋外で開催されるため、必然的に天候の影響も受けてしまう。
そのため、プロの音楽家でも天候によっては雑音交じりの演奏になることも少なくない。
しかし、その中でも特にひどかったのが2005年の全日本2歳優駿だろう。
全日本2歳優駿は2歳馬のみが出走できるダートJpn1で、中央競馬でいう朝日杯FSやホープフルステークスのダート版というレースである。
2歳の若駒の未来を祝う演奏が、とんでもなくひどい雑音となったのだ。
これには競馬場にいたファンも失笑。
華やかなJpn1競走が台無しになってしまい、一部の競馬ファンからネタ扱いされてしまったのだ。
この演奏のおかげで、2005年の全日本2歳優駿といったら、紅一点のグレイスティアラが制したことよりも、このファンファーレに注目されるようになった。
この映像は現在もYouTubeなどで見られる。
興味のある方はぜひ見てもらいたい。