毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2011年 JBCクラシック】を紹介します。
地方競馬の祭典といったらJBCだろう。
ドバイワールドカップデーや香港カップデ―のように、一日にいくつものG1レースが行われるので、普段中央競馬しか触れない人もこの日の地方競馬に目を向ける人は多い。
もちろん、競馬ファンのみならず、競馬関係者もJBCに向けて有力ダートホースを送るのが通例で、地方競馬開催だが中央からも一流ホースが多数JBCに向かうのだ。
とりわけ、印象深いのは2011年のJBCクラシックだろう。
この年の有力馬は砂のハヤブサスマートファルコン、そしてそれに対抗するのがこの年のドバイワールドカップで2着に入選したトランセンドだ。
どちらが勝つか注目されながらゲートが開いた。
先陣を切ったのはやはりスマートファルコンで快速に逃げを行う。
そして、トランセンドは2番手で追走する。
颯爽と競馬するスマートファルコンとそれを追うトランセンドは速い段階からペースをあげ、向こう正面を過ぎるにあたってどんどん後続を突き放していた。
最後のコーナーから直線に入っても2頭だけが先に直線に入った。
直線でスマートファルコンは逃げ粘りを図るが、トランセンドはドバイ2着の維持を駆け、なんとか差し切ろうとする。
完全に2頭の戦いとなり、先にゴールしたのは、砂のハヤブサだった。
結果的にスマートファルコンはこのあとも東京大賞典を制し、5戦5勝、うちG1タイトル4勝という輝かしい成績でこの年を占めた。
敗れたトランセンドも次走のジャパンカップダートを勝利し、この年のダート界を盛り上げたのだ。
芝と比較するとダートはどうしても注目度が薄いが、毎年目を張るような馬が出てくる。
芝だけではなく、ダートの動向にも注目したいものだ。