毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【1995年スプリンターズステークス】を紹介します。
競走馬の馬体重は平均約500kgと言われているが、競走馬も人間と同じく1頭1頭個性がある。
一般的には馬体が大きい方が一歩の歩幅が大きいため、競馬では有利と言われているが、馬体重400kgでG1を手にしている馬もいるし、中にはメロディーレーンのように馬体重350kgでも結果を残している馬もいるのだ。
さて、歴代でもっとも馬体の大きかったG1馬といったらヒシアケボノだ。
一般的に馬体の大きな馬は脚部不安がささやかれるが、ヒシアケボノにはそういった心配もなかったのである。
短距離レースを4連勝したのちに挑んだスワンステークスを勝ち切って重賞初勝利をつかむと、当時12月に開催されていたスプリンターズステークスに挑むことになった。
キャリア初のG1レースだったが1番人気に支持されたヒシアケボノ。
そして、その期待に応えるように中団から脚を溜めてからの競馬で勝利をつかんだのである。
このときの馬体重560kgは、JRA史上もっとも重い体重でG1を制した馬として、2022年現在も記録を維持しているのだ。
余談だが、ヒシアケボノは生涯で30戦レースに挑んだが、そのすべてのレースを良馬場で行ったという珍しい記録も樹立している。
このスプリンターズステークスを最後に、勝ち星を手にすることができずに6歳で引退してしまったが、その馬体重の大きさから多くのファンに愛されたのであった。