毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【1993年オールカマー】を紹介します。
競馬ファンが好きな競走馬の客室は大きく分けて2種類あると思う。
今回は大逃げについて語ろうと思うのだが、古来大逃げを決めた名馬はそこまで存在しない。
1993年のオールカマーに出走したツインターボ。
ところが…。
ツインターボの生涯成績は32戦5勝。
ひとつがディープインパクトのように最後方から末脚を伸ばして勝利をつかむ追い込み競馬。
そしてもうひとつは大逃げだろう。
どちらも視聴映えするうえなかなか決まらないだけに決まると多くの人を虜にするのだ。
東京競馬場で亡くなってしまったサイレンススズカや、近年でいうとエイシンヒカリやパンサラッサが当てはまるであろう。
しかし、サイレンススズカが活躍する前から大逃げでファンに愛された馬がいた。
ツインターボである。
ツインターボはいつでも先陣を切って逃げの一手にでるが、毎回と言っていいほど最後の最後に失速してしまうのだ。
しかし、分かっていながらも序盤からハイペースで飛ばすその姿勢に多くの人は心打たれた。
この年は菊花賞馬ライスシャワーをはじめ、数多くの名馬が集まった。
このレースにおいても先陣を切って走るツインターボ。
いつも以上に大逃げを仕掛けたツインターボは後続を完全に突き放していた。
しかし、多くの観客は、最後には失速するだろうと大逃げに驚きを隠さなかった。
あまりの大逃げを打ったツインターボは後続を10馬身以上突き放して最後の直線に侵入した。
中山の直線は短い。
多くの観客はまさかと思った。
そう、ツインターボが逃げ切りで勝利を手にしたのである。
お世辞にも優れた成績とはいいがたい。
しかしながら、大逃げというレーススタイルで凡走を重ねながらも稀に勝ち星を手にする姿に多くの競馬ファンの心は打たれたのだ。
90年代初頭に根付いた大逃げ。
この競馬スタイルはのちにサイレンスズカが引き継ぐのであった。
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