毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2015年札幌日経オープン】を紹介します。
2015年8月。
札幌競馬場が沸いた。
2010年の青葉賞を制したペルーサが5年3か月ぶりに勝利を手にしたからだ―――。
ペルーサのデビューは2009年だ。
同期にはエイシンフラッシュやヴィクトワールピサ、ルーラーシップにローズキングダムといった面子がそろったいわゆる華の10年世代の一頭である。
デビュー戦で勝利を飾ると無敗のまま青葉賞まで駒を進め、青葉賞では後方から上がり33秒8の末脚を持って2着のトゥザヴィクトリーに4馬身差の完勝!
続くダービーでも2番人気に支持されたのだ。
しかし、青葉賞を最後、なかなか勝ち切れない日々が続く。
3歳時はそれでもG1の舞台で上位争いを演じていて実力を出し切れたのだが、古馬になってからは出遅れ癖がついてしまい、さらには怪我のため、シーズンを休養する日々も続いた。
怪我明けは二けた着順も当たり前のようになってきたのだ。
全く勝てずに気づけば8歳になったペルーサ。
同期のヴィクトワールピサやエイシンフラッシュ、ルーラーシップは種牡馬入りしている背景で、負けを重ねながらもターフを走ったのだ。
そんなペルーサは2015年の夏、札幌日経オープンに出走することになる。
鞍上はリーディングトップのルメール騎手だった。
珍しくすんなりとゲートを出たペルーサはこれまでの追い込み競馬とは打って変わって競馬を行い、大まくりを決めて勝ち切ったのだ!
2分38秒7のタイムはコースレコードとなり、5年3か月振りの勝利も史上初となったのである。
年齢を重ねても走り続けたペルーサの勝ちっぷりはオープンレースにもかかわらず、ネット上で大々的に伝えられたのだ。
なお、このレースの後もレースに出走したが勝ち星をあげることなく2016年に引退した。
生涯成績は28選5勝だった。