ポケうま

登録・ログイン
ポケうまコラム
2016年のイスパーン賞
2022-07-11

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2016年のイスパーン賞】を紹介します。

自信があるから無料提供!
今週の競馬はお任せください。

ユーザー高評価サイト

ディープインパクトの血が世界を轟かせた―――。

2010年代半ば。
一頭の馬が競馬界をにぎわせた。

エイシンヒカリだ。
エイシンヒカリはデビューからいきなり4勝する。

そのレーススタイルは徹底的な逃げだ。

とにかく後続を突き放してそのまま逃げ切るスタイルはかつてのサイレンススズカを彷彿させるものがあった。

そして、エイシンヒカリが注目を集めたのはデビュー5戦目に挑んだアイルランドトロフィーである。

東京競馬場芝2,000mで行われたこのレース。
いつものようにスタートから大逃げを仕掛けるエイシンヒカリだったが、4コーナーを過ぎて最後の直線に入ると外によれながら走っているのだ!

各馬は最内をついて追い込みを仕掛ける中一頭だけよろよろと外ラチによれるエイシンヒカリ。
一杯になったのか……。だれもがそう思ったが再び脚を伸ばして先着し、エイシンヒカリの馬券を買ったファンは胸をなでおろしたとともに、その競馬スタイルが注目され、たちまち人気者となったのだ。

それからはエプソムカップ、毎日王冠を制し、天皇賞(秋)では2番人気にまで支持される(結果は9着)。

そして、エイシンヒカリはその年の暮れに開催された香港カップにおいて9番人気の低評価を覆して勝利を収めると、翌年からは海外の競馬場に挑むこととなるのだ。

海外初戦に挑んだのはフランスのイスパーン賞だ。
前日に降った雨の影響で欧州らしいタフな馬場となり、日本馬にとっては不利な条件下で幕を切った。

しかも、スタート直後に先頭に躍り出ようとするエイシンヒカリ相手にフランスのヴァダモスがかぶせにきたのだ。
結果的にヴァダモスがハナを握り、エイシンヒカリは2番手の競馬となってしまう。

いつもとは違う競馬で一般的な逃げ馬であればペースが乱れることも多々あるが、エイシンヒカリは違った。

鞍上の武豊騎手とともにじっくり脚を溜めて冷静さを維持しながら競馬に集中したのだ。

エイシンヒカリが躍り出たのは最後の直線だ。
逃げるヴァダモスをかわして先頭に立ったエイシンヒカリは、父ディープインパクトを彷彿させるような末脚を披露し、道悪馬場をものともしない走りで後続を突き放したのだ!

まるでディープインパクトが乗り移ったかのような末脚だった。
結果的には後続を10馬身差突き放して大差で勝利したのだ!

海外競馬で素晴らしい活躍を見せたエイシンヒカリは、結果的にはこの一戦が最後の勝ち星となった。
しかしながら、エイシンヒカリの競馬は海外の競馬関係者に注目され、ディープインパクトの血が欧州でも通用することを証明したのだ。

海外G1を2勝したエイシンヒカリはその後種牡馬入りを果たし、現在は北海道浦河町のイーストスタッドに繋養している。

もエイシンヒカリの逃げや末脚の光る産駒が現れるのが楽しみだ。

無料で当たる情報を提供!

今すぐ情報を受け取る