事の発端は2017年だ。
埼玉県さいたま市にある電気工事会社「埼京エレテック」の堀井社長当時52歳が、法人税法違反の疑いで刑事告発されたのだ。
会社の主な業務はホームセンターやビルにある電気設備設計や工事の請負で、売り上げを伸ばしていたのだが、堀井社長は売上を架空の請求賞を通して計上していた。
これにより5億円を超える所得を隠したうえ、1億6,000万円相当を脱税したといわれている。
ここで気になるのは脱税したカネの行く末だろう。
大きく分けて2つの使用目的が判明した。
ひとつは接待などの交際費、そしてもうひとつは所有する馬の維持費に充てられたという。
そう。
堀井社長は馬主の資格を有していたのだ。
堀井社長は馬主の資格を有していた。
主な馬を紹介しよう。
・シュエット(兵庫) 主な勝ち鞍:菊水賞
・サマーダイアリー(大井) 主な勝ち鞍;トーラス賞競走
・ナチュラリー(兵庫) 主な勝ち鞍:園田ウインターカップ
・エンジェルズソング(岩手) 主な勝ち鞍:3歳B
・サーリアル(兵庫) 主な勝ち鞍:C二1
刑事告発された堀井社長堀井社長はすぐに修正申告を行って納税したそうだ。
そのため、逮捕には至っていない。
そして、会社はいまも存在している。
インフラをメインに扱っている会社で平成4年にわずか3名で立ち上げた会社は急成長して今に至っているのでその経営手腕はたしかなものだろう。
しかし、脱税したカネを自身が所有する馬に充てていたのだから、堀井社長はなかなか腹黒い一面もあったのだ。
世間からのバッシングですっかり頭をまとめたのだろう。
その後、脱税の話は浮上していない。