毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【2015年 アメリカンファラオのベルモントステークス】を紹介します。
ユーザー高評価サイト
三冠馬。
日本のみならず、海外でも栄光とされている競走馬にとっては偉大なる称号だ。
しかし、対象となる3つのレースには同期のライバルが立ちはだかる。どの馬もタイトルを目指して徹底的に仕上げられるから、三冠どころか、一冠すら獲得するのは容易ではないのだ。
さて、太平洋の先にあるアメリカのダートクラシックにおいても三冠馬という言葉はある。しかし、長らく三冠馬は誕生しなかった。それほどまでに三冠馬になるのは厳しいのだ。
そんななか、2015年にクラシック路線を走った馬がアメリカンファラオである。
この馬は新馬戦こそブリンカーが裏目にでて敗れたものの、その後は快進撃を続けた。
最初の一冠であるケンタッキーダービーはライバルとのたたき合いを制し、続くプリークネスステークスは逃げて水田のような不良馬場をものともせず末脚を伸ばして勝利した。
二冠を手にしたアメリカンファラオが挑むのはもちろん、最後の一冠であるベルモントステークスだ。
このレースは78年のAffirmed以来、12頭の二冠馬が挑んだがいずれも敗れている。
二冠馬は敗れるジンクスを背負いながらもアメリカンファラオは挑んだ。
逃げ馬らしくハナに立つと、ダートにしては長距離に当たる2,400mの距離も気にせず一人旅。
そして、後続には影すら踏ませない走りで最後の直線もぐんぐんと伸びているのだ!
結果的には2着馬に5馬身差をつけて圧勝!
1978年のAffirmed以来、実に37年ぶりに三冠馬になったのだ。
歴史に根差したジンクスを打ち破って2000年代最初のアメリカ三冠馬となったアメリカンファラオそはの後もG1タイトルを2つ手にし、三冠タイトルを手にした年に引退した