毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【高松宮記念】を紹介します。
G1レースといったら数多くの名馬が激突することで盛り上がるものだ。 しかし、中にはG1ながらも参戦馬が小粒でこれは本当にG1か?と突っ込みたくなるようなレースもある。 近年の天皇賞(春)はまさに典型で、ステイヤーが敬遠される時代に、天皇賞(春)に参戦する馬は小粒でG2レースではないかと突っ込みたくなるだろう。
しかし、1996年の高松宮記念は色んな意味で注目を集めたのだ。
最初に、これまでの高松宮記念は芝の2000mで開催されていたG2レースだった。しかし、この年からG1レースに昇格し、しかも芝の1200mで開催されることで、春季スプリング王決定戦という位置づけがなされた。 しかし、記念すべき短距離G1レースに参戦したG1馬はヒシアケボノのみ。 G1昇格初戦としてはなんとも乏しいレースにメスを入れたのが急きょ参戦したナリタブライアンだった。
ナリタブライアンはいわずとしれた史上5頭目となる三冠馬である。しかも、前走が天皇賞(春)。芝の3200mから1200mに大幅に距離短縮した参戦ということで大幅に注目を集めたのだ。
そしてもうひとつ、後世に伝えられるイベントがファンファーレだ。 どう考えても不協和音としかいえないファンファーレ。多くの観客はしっかりと手拍子をならしたが、なぜこの音が演奏されたのか突っ込みたくなるようなファンファーレは結果的に競馬史に残るイベントとなった。
なお、このレースを制したのはフラワーパークだ。この高松宮記念だけではなく、この年のスプリンターズステークスを制し、春秋スプリング女王に君臨したのだ。