毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【ドバイワールドカップ】を紹介します。
世界最高峰のレースといったら凱旋門賞を思い浮かべる人も多いだろうが、本当は春にドバイで開催されるドバイワールドカップが賞金的にももっとも高い。
ドバイワールドカップといったらダートの2000mで開催されるレースなので、芝至上主義の日本人にとってはどうしても馴染みは薄れるが、そんな世界最高峰のレースを制した日本馬がいる。
2010年の皐月賞、そして有馬記念を制したヴィクトワールピサだ。
ヴィクトワールピサは古馬初戦に挑んだ中山記念を快勝し、その勢いままにドバイワールドカップに挑んだ。
現在ではドバイワールドカップはダートの頂点を決める一戦という位置づけだが、この年はダートではなくオールウェザーという、人工素材を用いた人工馬場によって開催された。
そして、初のオールウェザーに対応したヴィクトワールピサは見事勝利し、日本馬として初となるドバイワールドカップの勝ち馬となった。 また、2着にはダートのG1タイトルを手にしたトランセンドが入選し、史上初となる日本馬のワンツーで決着が決まったのだ。
ヴィクトワールピサはこのドバイワールドカップの一戦で一層種牡馬価値を高め、現在は繁殖入りを果たしている。
種牡馬入りしてからは桜花賞馬ジュエラーを最後、G1馬は輩出していないが、アサマノイタズラやヴィクトーリアといった重賞馬を輩出していてコンスタントに重賞馬をターフに送り込んでいるのだ。