3月の競馬は春のG1レースに向けてのステップレースが多く開催されます。
3月はG1レースこそ最終週に開催される高松宮記念しかありませんが、ステップレースを経て大舞台に挑む馬が多数揃う傾向にあるので、G1ではないにせよ、知名度の高い有力馬が集まりやすいので、多くの競馬関係者が注目します。
初心者の方にとってはどのようなレースが開催されるのか分からないという方も多いでしょう。
当記事では、3月に開催されるレースの中でも注目したいレースを紹介していきます。
最初に紹介するのは3月初週に開催される弥生賞です。
皐月賞と全く同じ中山の芝2000mで開催される弥生賞はディープインパクトやシンボリルドルフ、ミスターシービーといったのちの三冠馬が挑んだレースです。
最初のクラシックである皐月賞を見据えて挑む馬が多く、有力な若駒も多数参戦しやすいです。
金鯱賞は年によって開催時期が6月になったり12月になることもありましたが、大阪杯がG1に昇格してからは大阪杯の優先出走権が得られるレースとして、3月の2周目に開催されることになっています。
芝の2000mというオーソドックスな距離で開催されることから、例年有力馬が参戦する傾向があります。
過去にはサイレンススズカがこのレースを皮切りに大逃げという競馬スタイルを確立させました。
大阪杯の前哨戦としての位置づけが為されてからも、サトノダイヤモンドやサートゥルナーリア、リスグラシューにデアリングタクトといった馬が参戦しています。
ただし、直線で急こう配を駆け上がるトリッキーな中京を舞台にしていることから、人気を集めた馬でも凡走することがあり、有力馬の参戦に対して、意外と荒れる傾向もあります。
JRAの競馬番組の中でも数少ない芝の3000mで開催される阪神大賞典は天皇賞(春)の優先出走権が得られるレースです。
古くから存在するレースで舞台も距離も開催時期もほとんど変更なく行われており、過去にはナリタブライアンとマヤノトップガンがマッチレースを繰り広げたり、オルフェーヴルの逸走が見られたことでも有名ですね。
近年は大阪杯がG1に昇格したことからそちらに流れる有力馬が多く、以前と比べるとメンバー層は薄くなりましたが、それでも長距離レースの適性を確かめるべく、数多くのステイヤーが集まることに変わりはありません。
3月の最終週に開催される高松宮記念は春のスプリント王決定戦の位置づけがされています。
最強スプリンターの座を獲得すべく、数多くの短距離馬が参戦します。
過去にはロードカナロアやカレンチャン、香港のエアロヴェロシティといった馬がこの舞台で勝利をつかみました。
今年も有力な短距離馬が群雄割拠を乗り越えて勝利を手にすることでしょう。
3月のレースの中でも特に有名なレースをいくつか紹介しました。
4月からは本格的にG1シーズンが開幕します。
G1に向けて調整される各馬の動向に注目していきましょう。