競馬には階級があります。
すべての馬は新馬戦・もしくは未勝利戦でデビューを果たし、獲得賞金によって出走できるレースの階級が上がります。
階級には3段階あり、それを全てクリアした馬は晴れてオープン入りを果たします。
オープン入りを果たした馬が出走できるレースはオープンレースやリステッド競走、そして重賞レースがあります。
ここでは、オープンレースってどういったものなのかあまりくわしくない方へ、オープンレースの意味や出走条件などを紹介していきます。
一言でいうと、全ての馬が出走できるレースのことを指します。
極端な話、条件戦クラスに挑めるだけの賞金しか稼いでいない馬も出走することができますが、格上挑戦となるので基本的には3勝クラスを制してオープン入りを果たした馬が出走することがほとんどです。
グレードのついている重賞レースも実はオープンレースです。
重賞は格式と伝統を慮る傾向がるので、グレードに目が行きがちですが、特に記載がない限りはどの馬も出走できます。
2019年から設けられたリステッド競走もオープンレースです。
現在リステッド競走に指定されているレースはオープン(OP)指定されていたレースばかりでしたが、オープンレースのなかでも賞金が高いものはリステッド競走に指定されました。
ちなみにリステッド競走はオープン(OP)よりも格が高く、G3競走よりは格が低いという位置づけがされています。
オープンレースはすべての馬が出走することができますが、一部のレースでは出走条件が設けられています。
いくらオープンとはいえ、牝馬しか出走が認められていないレースでは当然牡馬や騙馬は出走することができません。
・例 新潟牝馬ステークス
年齢が指定されたレースにおいても、対象となる年齢の馬以外は出走はできないです。
・例 ジュニアカップ
オープンレースのなかでも知名度の高いレースを紹介しましょう。
秋季の開催される芙蓉ステークスは2歳馬限定戦です。
中山の芝2000mで開催されるレースで、クラシックを見据えて出走する馬も多いですね。
過去にはライスシャワーやサクラチヨノオー、ドリームジャーニーにホエールキャプチャ、さらには敗れはしたもののホエールキャプチャの2着に入線したオルフェーヴルといった大物がここを皮切りにG1馬となりました。
万葉ステークスは年始の京都の風物詩ともいえるレースで、中央競馬でも数少ない芝の3000mで開催されるレースです。
春の天皇賞(春)を目標にする馬が出走することが多いです。
ただし、ハンデ競走ということもありたびたび波乱が起き、本命党泣かせのレースでもあります。
中京で開催される名鉄杯はダート競走ですが、オープンレースながらも専用のファンファーレが流れます。
レース開催前の中継やモニターでも専用のCGが用いられたり、名鉄杯開催日はオリジナルグッズも販売されることがあり、オープンのみならず、すべてのレースの中でもある意味特異なレースです。
主に札幌開催最終日に開催される丹頂ステークスは芝の2600mで行われます。
夏競馬の締めくくりと、秋のビッグレースへのはじまりを兼ねあっているレースで、夏の終わりを感じさせるレースです。
オープンレースは非重賞レースですが、クラス戦で活躍した馬や、ときには重賞馬も参戦することが多く、レースの格式が高いことからメインレースに指定されることがほとんどです。
また、重賞レースにはない個性的なレースも目白押しです。
競馬初心者の方にとっては重賞に目が行きがちですが、オープンレースも面白いのでぜひ注目してみてください。