競馬はときに、人為的に順位を操作することが可能です。
勝つのは難しいけれど、負けるのはかんたん……。馬券を購入している人にとっては憤慨したくなる出来事が過去に起きました。
とある事件で逮捕された暴力団員が、取り調べで競馬における八百長を行ったと供述し、調査がすすみました。
1965年のたちばな賞において、カブトシローに騎乗した山岡忞(やまおかつとむ)氏が、そのレースの本命サンキュウプリンスに騎乗した中沢騎手に、負けるように指示しました。
レースはカブトシローが勝利し、サンキュウプリンスは終始後方のままで敗退しました。
カブトシローに騎乗した山岡騎手が、天皇賞や有馬記念を制している有名人だったからです。
八百長を起こした前年も騎手リーディング9位の実力者が起こした事件で大事になりました。
暴力団の供述をもとに調査した結果、これが事実であることが判明し、山岡氏は永久に競馬界から追放されました。
八百長が判明したこの事件ですが、一部の競馬関係者からは、映像を見ても「どこが八百長なのかわからない」といった声も上がったようです。
競馬界を追放された山岡氏のその後の動向は競馬関係者にとっても不明でしたが、一説によるとどこかの競走馬を扱う牧場で長く働いていたようです。
現在の山岡氏はどうされているのか、本人しか分かりません。