競馬はよほどのことがない限り、毎週重賞レースが開催されます。
その重賞レースのなかには、特別な名称で呼ばれるレースも存在します。
ここでは、特別な呼び方をするレースと、その解説をしていきます。
3歳の競走馬のみが出走できるG1レースのなかでも、歴史と伝統のあるレースがクラシックレースと呼ばれます。
・皐月賞
・桜花賞
・ダービー
・オークス
・菊花賞
上記の5つのレースが該当します。
この5つのレースは「5大競走」とも呼ばれます。
実は、クラシックレースと呼ばれるレースには由来があります。
競馬発祥の地であるイギリスのレースがモデルとされていて、日本で開催されるクラシックレースは、イギリスのレースをモチーフにしています。
具体的には
2000ギニー 皐月賞のモデル
1000ギニー 牝馬限定競走 桜花賞のモデル
オークス
ダービーステークス
セントレジャーステークス 1マイル6ハロン115ヤード(約2921m) 菊花賞のモデル
です。
3歳競走にはNHKマイルと秋華賞もありますが、この2レースはクラシックレースとは呼びません。
NHKマイルは元々クラシック競走に出走できなかった外国産駒が出走するために設立されたG1で、秋華賞は90年代に設立されたレースです。
どちらも、5大競走に比べると歴史が浅いため、クラシックレースには含まれません。
一言でいうと、3歳馬のみが出走できるG1の優先出走権が得られるレースです。
例えば、桜花賞の優先出走権が獲得できるレースには
・チューリップ賞
・フィリーズレビュー
・アネモネステークス
この3つがあり、いずれもトライアルレース扱いします。
また、3歳G1が対象なので、クラシック扱いされないNHKマイルと秋華賞にもトライアルレースは存在します。
指定された着順に入選すると、獲得賞金額云々を抜きにして、次走のG1レースに出走できます。
例えば、桜花賞のトライアルレースであるチューリップ賞にて、3着以上に入選した馬は、無条件で桜花賞へ出走できる権利が得られます。
トライアルレースのほとんどは、「3着以上」で優先出走権を獲得できます。
G1レースの1か月~1か月半前に開催される、本番のG1レースに類似したレースです。前哨戦とも言います。
例えるなら、天皇賞(春)における阪神大賞典のようなレースをステップレースと呼びます。
ステップレースの中には、トライアルレースのように優先出走権が得られるレースもあります。
例えば天皇賞(春)の優先出走権は、阪神大賞典と日経賞で権利が得られます。
ただし、トライアルレースが「3着以上」に入選した馬が権利を得られるのに対し、ステップレースのほとんどは、勝ち馬のみにしか権利は与えられないことが多いです。
競馬にはときどき特殊な呼び名のされるレースがありますが、馬券的には特に気にしなくていいものも多いです。
ただし、ステップレースやトライアルレースの中には、次のG1に出走するために、徹底的に仕上げてくる馬もいます。
このような馬を見分けることも馬券収支向上に役立つので、レースの特徴を知っておいて損はないでしょう。