今週の日曜は「ハードボイルド競馬レポート」!
競馬における珍事件や仰天エピソードを紹介いたします。
日本競馬は明治ごろから本格的に導入され、数あるスポーツの中でも歴史の深い競技といえます。
長く歴史があるということは、それだけ過去に競馬を取り巻く事件もありました。
ここでは、過去に起きた事件の中で、誰もが経験するかもしれない、自動券売機故障にまつわる事件を紹介します。
2002年8月11日。
大阪府の男性が、WINS道頓堀にて、この日開催された小倉の8レースの馬券を購入しようとしました。
ところが、券売機が紙詰まりを起こしたため、馬券を購入できずに投票が締め切りになりました。
この小倉8レースは
1着 4番
2着 13番
で決着し、馬単の配当は1万7150円でした。
男性はこの組み合わせを1000円購入しようとしていたものの、紙詰まりで馬券を購入できなかったことから、JRAを相手に「券売機を常に正常に作動することを怠った」として、本来手にしていた払戻分と弁護士費用を請求したのです。
男性側の主張は、「券売機の状態を良好にして、いつでも馬券を買える状況を怠った」ことを起訴しました。
一方のJRA側は「(紙詰まり)は起こるものである」「馬券が発券されて売買は成立する」として反論します。
大阪地裁の判決は、「自販機の故障の時点では、馬券購入は成立していない」として、請求を棄却しました。
この裁判は1年近く続きましたが、最終的には男性は敗訴します。
ただ、JRA側も馬券購入に支障がないよう、最善を尽くすと約束し、和解したようです。
滅多にないことですが、券売機の故障は少なからずあるでしょう。
故障トラブルを回避するには、投票締切に馬券を購入するのではなく、あらかじめ余裕をもって購入することを心がけるのが一番ベターですね。