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ポケうまコラム
1992年菊花賞
2021-11-15

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【1992年菊花賞】を紹介します。

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今回は、スマートフォンゲームのウマ娘プリティダービーの登場キャラクターの中でもトップクラスに人気のライスシャワーにスポットを当てようと思う。

ライスシャワーは京都競馬場を得意とした馬だ。通算成績は25戦6勝。そのうち、G1勝ち星は3つでいずれも京都の芝3000m以上のレースだ。

ライスシャワーが注目されたのは1992年の日本ダービー。16番人気で挑んだダービーで2着に入選した。
また、秋のセントライト記念、京都新聞杯でも2着に入選し、最後の一冠を掛けた菊花賞では2番人気に支持された。しかし、その単勝オッズは7.3倍。1番人気に支持されたのは、皐月賞、ダービーを無敗で勝ちきったミホノブルボンだった。

ミホノブルボンは秋の初戦に挑んだ京都新聞杯を勝ちきったことで、最後の一冠に王手を賭けていた。また、シンボリルドルフ以来となる無敗の三冠馬誕生に、全国の競馬ファンは胸を躍らせたのだ。

しかし…最後の一冠を掛けた菊花賞を制したのはライスシャワーだった。最後のコーナーからマクリあげ、直線でミホノブルボンを差し切って見事菊のタイトルを手にしたのだ。
しかしながら、多くの人はライスシャワーが勝ちきったことよりも、ミホノブルボンが三冠を逃したことで落胆ムードが漂っていた。

このエピソードはウマ娘にも反映されているので、ゲームに触れている人なら知っているのではないか。
また、ミホノブルボンはこのレースを最後に、骨折のために引退してしまったことで、ライスシャワーの菊花賞勝ちよりも、ミホノブルボン引退のほうが誇大的に広まってしまったのだ。

この菊花賞を機にライスシャワーはヒール、黒い刺客としてのポジションを担がれた。
ところが、ミホノブルボンの菊花賞における敗因を作った馬が他にもいたことをご存じだろうか。

その馬はキョウエイボーガンという。

神戸新聞杯を制した馬で、続く京都新聞杯にてミホノブルボンとライスシャワーと初対面した馬だ。
その京都新聞杯では9着に敗れてしまった。ミホノブルボンと同型の逃げ馬だったキョウエイボーガンは、菊花賞本番では何がなんでも逃げることを誓ったのだ。

そして、菊花賞では1000m通過59秒7という、ステイヤーレースらしからぬハイペースでミホノブルボンのペースを狂わせたのだ。

キョウエイボーガンは2週目の3コーナー地点で一杯になったが、いままで競り合いを経験したことがないミホノブルボンに初めて並走し、ミホノブルボンのスタミナを大いに狂わせ、そこにライスシャワーが差し切って勝利しているのだ。

つまり、ライスシャワーの勝利はキョウエイボーガンの影響も少なくない。(もっとも、ライスシャワーとキョウエイボーガンの陣営は別なので、ライスシャワーが漁夫の利を得たともいえる。)
また、ミホノブルボンもキョウエイボーガンのマークがなければ脚の負担も軽く済み、その後の骨折もなかったかもしれない。

競馬に絶対はないが、1992年の菊花賞は、キョウエイボーガンの存在があったからこそ、あの着順で決まったのだ。

ミホノブルボンの骨折、ライスシャワーの予後不良、そしてキョウエイボーガンも脚部不安のために引退している。
この世代の馬は少なからず不吉な影がついているのかもしれない。しかし、3頭が菊花賞というタイトルを目指して、全力でぶつかったのは紛れもない事実だ。

菊花賞は3分近い攻防が繰り広げられるレースで、毎年ドラマを魅せてくれる。淀から仁川に舞台の変わった菊花賞で、今年はどのようなドラマが起こるのか、注目したい。

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