馬券を購入する際、必ず目に入れるのはオッズです。
時に万馬券、100万馬券、まれに1000万円になる可能性も秘めているオッズは、ある意味で、競馬をもっとも盛り上げる要素といっても過言ではありません。
しかしながら、オッズがどのように決まるのかいまいち理解されていない方もいるでしょう。
ここでは、競馬のオッズの仕組み、そして、オッズをどのようにしてレースに活かすべきか、紹介します。
オッズは、馬券の総売上から控除率を引いた数値に、一頭あたりの購入金額を割ったものです。
オッズは数式で表すことができます。
オッズ=馬券の総売上×払戻率(100から控除率を引いたもの)÷馬に賭けられた金額
で決まります。
例えば、
AとBの2頭が出走しているレースの単勝の総売上が1000万円だったとします。
その内、
Aの単勝の売上 600万円
Bの単勝の売上 400万円
だった場合、
Aのオッズは
1000万円×80%÷600万円=1.3倍
Bのオッズは
1000万円×80%×400万円=2倍
になります。
ちなみに、少数第2位以下は切り捨てとなります。
全ての券種に控除率が発生します。
控除率とは、馬券購入の際に発生する手数料のようなものです。
この控除率が、JRAや地方競馬といった、競馬運営元の主な収入源となるのです。
稀に、「打倒JRA」を謳いながら大金を馬券に注ぐ方がいますが、JRAにとっては、懐を肥やしてくれる太客です。
控除率があるため、馬券が売れれば売れるほど胴元は儲かる仕組みとなっています。
馬券の総売上から控除率を差し引いたものが、馬券的中者に分配される仕組みになっています。
総売上から、控除率を引いたものが払戻率となります。
JRAも地方競馬も、券種によって控除率は定められていますが、全ての券種が全く同じではありません。
券種によって控除率は変わっています。
2021年時点の券種ごとの控除率は以下の通りです。
券種 控除率(%) 払戻率(%)
単勝 20 80
複勝 20 80
枠連 22.5 77.5
馬連 22.5 77.5
ワイド 22.5 77.5
馬単 25 75
三連複 25 75
三連単 27.5 72.5
Win5 30 70
高配当が見込める券種ほど、控除率は高く設定されています。
オッズを用いて、馬券収支を上げることは可能でしょうか?
結論から言うと、可能です。
例えば、多点買いする上で、避けて通れないのがトリガミの存在です。
トリガミになると、馬券が的中しても何となく損した気分になります。
しかし、オッズを参照しながら一点当たりの購入費用を変えることで、トリガミの発生を防ぐことができます。
また、オッズは全国の馬券購入者の支持割合で決まるので、人気している馬は、多くの人がなんらかの理由を持って勝つと見込まれています。
人気だけをみて購入する買い方も、あながち悪くはないのです。
今回は、簡潔にオッズについて紹介しました。
オッズの仕組みを知ることで、いままで不思議だったことが解決したと思います。
オッズの仕組みはJRAのビギナーズセミナーでも教えてくれません。
当ページが少しでもあなたのお役に立てたら幸いに思います。