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ポケうまコラム
1998年京都大賞典
2021-11-01

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
【1998年京都大賞典】を紹介します。

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長く競馬に触れていると時々、黄金世代と呼ばれる、幾多の強い馬が同じ同期の馬と激突する年があります。
例えば、マカヒキやサトノダイヤモンドが激突した2016年のころや、エイシンフラッシュやローズキングダム、ルーラーシップにヴィクトワールピサが群雄割拠した2010年があたるでしょう。

しかし、長く競馬に触れている人であれば、1995年生まれのホースたち、つまり、1998年のダービー世代を黄金世代という人も多いです。

この世代は本当に個性が強かった…。グランプリ3連覇を果たしたグラスワンダー、凱旋門賞2着のエルコンドルパサー、超良血馬のキングヘイロー、そして、ダービー馬となったスペシャルウィーク…。

かつて競馬界を席巻した馬たちは、奇遇にも2021年2月にリリースされたスマートフォンゲーム【ウマ娘プリティダービー】でスポットを浴びていることから、新たに人気が吹き上がっています。

さて、この世代のダービー馬といえばスペシャルウィークです。
では、この世代の皐月賞・菊花賞を制した馬はだれでしょうか。

答えは、セイウンスカイです。
\ セイウンスカイは、先ほど名をあげた同期の馬に比べるといささか影が薄いでしょう。

なぜならダービー馬のスペシャルウィークやグラスワンダー、エルコンドルパサーは古馬になってからも結果を残し、良血馬ながらもG1タイトルを獲得するのに苦労したキングヘイローにはドラマがありました。
しかし、セイウンスカイはクラシックタイトルを2冠達成しながらも、古馬になって思うような活躍を見せられなかったからです。

しかしながら、現役時代に重賞タイトルを5つ獲得したセイウンスカイにも、数多くの名レースがあります。人に紹介したくなるレースはいくつもありますが、その中で取り上げるとしたら、生涯一度だけ出走した京都大賞典でしょう。

セイウンスカイは生涯で一度だけ京都大賞典に出走しました。その時の年齢は4歳です。現在であれば4歳は古馬に当たりますが、セイウンスカイのころは数え年で年齢表記がされていたので、4歳といったら現在の3歳馬にあたります。

つまり、3歳にして有力古馬が集う京都大賞典を選択しました。しかも、菊花賞のステップとして選択したのです。
この当時の菊花賞トライアルとして有力なのは京都新聞杯でした。現在の神戸新聞杯やセントライト記念にあたるレースです。

しかし、セイウンスカイはゲート難があり、京都新聞杯でゲート再審査になった場合は菊花賞に間に合わなかったのです。
つまり、レーススケジュールの関係で、やむを得ず、京都新聞杯より一週間前に開催される京都大賞典を選択したのでした。

しかし、この年の京都大賞典は天皇賞(春)を制したメジロブライト、前年の有馬記念を制したシルクジャスティスをはじめ、名前に反してシルバーコレクター、のちに種牡馬として大活躍したステイゴールドといった蒼々たるメンバーが集まりました。

同期とは全くタイプの違う面子が揃った中でセイウンスカイが打った手は逃げです。
最内1番から果敢に逃げを決めると、颯爽と後続を突き放し、2コーナーのカーブ時点で後続を10馬身以上ひきはなしました。

1000m通過は59秒8とハイペースで飛ばしながらも、3コーナーで一旦息を入れ、後続を寄せつつ、直線で再び突き放すという緩急をつけた競馬で古馬の脚を削いだのです。

トリックプレーのような競馬で古馬をねじ伏せたセイウンスカイは続く菊花賞でもハイペースから一息つく競馬でダービー馬スペシャルウィークをねじ伏せ、最後の一冠を手にしました。

しかし、これだけ個性的な競馬を打ったセイウンスカイの京都大賞典は大きな注目を集めませんでした。

なぜなら、同日東京競馬場で開催された毎日王冠において、同期のグラスワンダーとエルコンドルパサーが、一つ上の快速馬サイレンススズカと激突し、サイレンススズカが圧倒的なパフォーマンスで勝ちきったからです。

同期だけでなく、年の近い馬にも多数のスターホースがいたことから、二冠を達成したセイウンスカイの名前が霞むのはなんともいえないですね。

しかし、掘り下げれば、素晴らしいレースを幾度も魅せてくれたのも事実で、ここでは、その中の一レースを紹介させていただきました。

現在は故郷の西山牧場で眠っています。
青雲の空の上を、いまも元気に走っていることでしょう。

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