競走馬の育成で欠かせない施設がトレーニングセンター、通称トレセンです。
トレセンはJRAが運営する施設で、東日本は茨城県の美浦村に、西日本には滋賀県栗東市に所在があります。
トレセンとはどのような施設なのか、紹介します。
一言でいうと、レースに勝つための強い競走馬を育成するための施設です。
トレセンには、競走馬が強くなるための設備が豊富に存在します。
トレセンの設備はほとんどが屋外にあるコースです。
さまざまなコースがあり、馬にとってもっとも適したコースを利用して馬を育成しています。
実際の競馬場にある芝・ダートコースとほぼ同じです。
デビュー前の馬やなんらかの理由でレース間隔の空いた馬のレース間隔を養うために使用されます。
木くずをコース上に敷き詰めています。
脚の負担を軽減しながら脚力を鍛えることができるローリスクハイリターンなコースです。
人工的な資材を敷き詰めたコースです。
芝やダート・ウッドチップは自然のものを使用した天然素材に対し、人工素材のポリトラックは水はけがいいのが特徴です。
そのため、天候に左右されずに馬を鍛えることができます。
トレセンの設備で最も活用されているコースです。
ウッドチップを敷いた坂道を駆け上るコースで、スピードとスタミナ、パワーを養うことができます。
馬の全身が浸かるほどに深いプールがあります。
脚の負担を全く与えずに、心肺機能を養うことができます。
また、怪我明けでなまった身体をほぐしたり、リフレッシュ目的で用いられることもあります。
競馬新聞には、トレセンで実際に行われた調教タイムを見ることができます。
実際に走ったコースとタイムが記載されていて、その数値を見ることで馬の成長度合いやコンディションを計ることができ、予想に企てることができます。
外厩をご存じでしょうか。
外厩とは、トレセン以外の調教施設のことです。
トレセン以外にも馬を育成する施設は全国にたくさんあり、例えば、アーモンドアイを鍛え上げたノーザンファーム天栄やコントレイルを輩出した大山ヒルズなどがあります。
近年は、トレセンよりもレースに勝つ為の設備を備えた外厩は増えていて、今後も外厩で鍛えられた馬がG1タイトルを手にすることだと思います。
トレーニングセンターは強い馬づくりを行う施設で、競走馬がレースに勝つ為に欠かせない組織です。
情報も割とオープンされていて、新聞やグリーンチャンネル、雑誌などで知ることもできます。
トレセンの情報に興味のある方は、ぜひ競馬メディアを通して情報をさがしてみるのもいいでしょう。