2021年も9月を迎えました。
そして、競馬ファンにとっては待ちに待った秋のG1シリーズを迎えようとしています。
秋のG1にはどのようなレースがあるのか、紹介していきます。
スプリンターズステークス 中山 芝1200m 3歳以上
秋のG1第一弾は短距離最強馬を決めるスプリンターズステークスです。
春に開催された高松宮記念の秋バージョンですが、高松宮記念が4歳馬以上の馬が出走できるのに対し、こちらは3歳馬でも出走可能です。
名スプリンターとして名高いサクラバクシンオーや、現在種牡馬として活躍しているロードカナロアもこのレースを制しています。
秋華賞(しゅうかしょう) 阪神 芝2000m 3歳牝馬限定
牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)の最後の一冠に位置付けられているレースです。
秋華賞の設立は1996年で、クラシックレース(皐月賞・桜花賞・ダービー・オークス・菊花賞)に比べると歴史が浅いことから、クラシックレースの位置づけはされていません。
ただし、ほとんどの有力牝馬はここを目指すので、実質的に3歳牝馬がぶつかる最後のG1レースとして認識されています。
なお、例年は京都で開催されていますが、2021年時点で京都競馬場は長期改修工事に入っているので今年は阪神で開催されます。
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菊花賞(きっかしょう) 阪神 芝3000m 3歳限定
秋華賞の翌週に開催される菊花賞は、三冠レース最後のレースです。
距離が3000mなので、皐月賞やダービーで結果を残した馬でも、距離不安からあえて菊花賞を回避することもあり、3歳有力馬が全て揃うわけではありません。
それでも、3分を超えるレースの合間に繰り広げられる騎手の駆け引き、また、馬の能力も大きく反映されるので、まぐれの少ない実力馬の激突が見られます。
こちらも例年は京都で開催されていましたが、秋華賞同様、改修工事のため、今年は阪神で開催されます。
天皇賞(秋) 東京 芝2000m 3歳以上
天皇賞(秋)は10月下旬～11月上旬に開催される、中距離最強馬決定戦です。
スプリンターズステークス同様、3歳馬も出走可能なため、距離不安のために菊花賞を回避した3歳有力馬が参戦する傾向があります。
今年は皐月賞を制したエフフォーリアがぶっつけで天皇賞(秋)を挑むそうです。
それ以外にも、中距離で結果を残した古馬や、数週間後に開催されるエリザベス女王杯ではなく、あえてこちらを選んで繁殖馬としての価値を上げにくる牝馬も参戦します。
エリザベス女王杯 阪神 芝2200m 3歳以上牝馬
エリザベス女王杯は秋の中距離牝馬最強を決めるレースです。
春のヴィクトリアマイルの秋バージョンといいたいところですが、ヴィクトリアマイルがマイルレースのため、純粋マイラーのみならず、スプリンターや中距離馬も参戦するのに対し、こちらは芝2200mで開催されることから、中距離以上で結果を残している牝馬が参戦します。
また、前後に開催される天皇賞(秋)やジャパンカップに挑む牝馬もいるので、春のヴィクトリアマイルよりもメンバーレベルは陥りやすいです。
ただし、3歳牝馬も出走できるので、秋華賞に出た馬が次走にここを選択するケースは多いです。
こちらも例年は京都開催でしたが今年は阪神で開催されます。
マイルチャンピオンシップ 阪神 芝1600m 3歳以上
マイルチャンピオンシップは秋の最強マイラー決定戦です。
春の安田記念と対を為すレースですが、3歳馬の出馬は安田記念よりもはるかに多いです。
また、中距離馬でも天皇賞(秋)からここを選択する馬や、スプリンターズステークス出走後に挑むレースがなくなったスプリンターもときどき出馬を表明し、距離問わず各部門から有力馬が集まります。
ジャパンカッブ 東京 芝2400m 3歳以上
ジャパンカップは日本で開催される国際招待レースです。
なんといっても賞金が非常に高いのが特徴です。1着の賞金は3億円で、日本のレースでは有馬記念と並んでもっとも賞金の高いレースです。
国際レースのため、海外の有力馬が参戦します。過去には凱旋門賞を制し、種牡馬としても活躍したトニービンや、凱旋門賞にてオルフェーヴルに先着したソレミアも参戦しました。
しかしながら、日本の高速馬場と海外のタフな馬場の違いからか、外国馬の参戦は減少傾向にあり、2019年のジャパンカップは史上初の外国馬の参戦ゼロでした。
それでも、賞金が高いこと、もっとも標準的な芝の2400mという舞台から、中距離で実績を積んだ日本馬の参戦は多く、有力馬の揃うレースです。
まとめ
秋のG1は一度始まったら毎週のように開催されます。
どの馬も最強の称号を狙ってG1レースに挑みますし、強い馬同士の戦いは見ごたえがありますね。
予想も忙しくなりますが、競馬を楽しめる季節なので、思いっきり競馬を楽しみましょうね。
