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ポケうまコラム
2013年有馬記念
2021-09-06

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
三冠馬オルフェーヴルのラストラン【2013年有馬記念】を紹介します。

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三冠馬オルフェーヴルのラストラン。そんな簡単な一言で表現してしまうのが失礼なほどに、彼の能力が際立ったレースだ。
 クラシック三冠を手にしたオルフェーヴルは、その年に有馬記念も完勝。4歳になり凱旋門賞で僅差の2着に好走するなど順風満帆。
日本競馬をけん引する王者として君臨していたが、現役ラストイヤーとなった2013年は競馬の神様が彼に試練を与えた。

5歳となって初戦の大阪杯ではショウナンマイティ、ヴィルシーナ、エイシンフラッシュといった実力馬を相手に難なく勝利を収めたものの、宝塚記念を肺出血で回避。1走しか出来ないまま前半戦を終えることになる。

しかし、治療の甲斐あり予定通り凱旋門賞への2度目の挑戦が決定。日本調教馬による凱旋門賞初制覇を日本のファンの誰もが期待したが、ここでも2着。後に凱旋門賞を連覇するトレヴが相手であったのだから、運が無かったと嘆くしかない。

 その後は有馬記念を引退レースとすることが決定。ファン投票1位に選ばれたものの、大阪杯以来の日本での出走ということもあり、周囲の評価はあまり高くなかった。  ディープインパクト以来の三冠馬。現役の走りよりも、種牡馬としての未来が大切。そういった陣営の思惑も見えたうえに、実際の調教も普段のオルフェーヴルの出来には程遠く、遠征の疲れや順調ではなかった経緯が指摘された。

 それでも、ファンはオルフェーヴルを1.6倍の1番人気に支持した。GⅠ馬が彼を含めて3頭しかおらず、1頭は全盛期を過ぎつつあったトーセンジョーダン、もう1頭は近走不振のゴールドシップ。目立った実績馬は同期のウインバリアシオンくらいとどちらかといえば『押し出された』人気になっていたのが実情だ。
 12万人を越える観客が見守る中でスタートが切られると、後方からゴールドシップをマークする形でレースを進めていく。
 道中動きがないまま進行したが、3コーナーでゴールドシップが進出するとそれを追うようにオルフェーヴルも前へ行く。
 もちろん、他の馬も黙って見てはいない。前へ行かせないよう、先行勢はどんどんスピードをあげていく。ギアチェンジしたペースに戸惑っているゴールドシップをオルフェーヴルは並ぶことなく一気に抜き去り、そのまま先頭に踊り出た。

 直線に入ったところで後続とは2馬身の差。三冠を達成した菊花賞を彷彿とさせる展開だが、違うのは他馬が全くついてこられていないことだった。
 ウインバリアシオンとゴールドシップが馬群から抜け出すが追いつけない。むしろオルフェーヴルは更にその差を拡げ、『オルフェーヴルとそれ以外』と形容して問題ないほどに、アナウンサーが『抜けた抜けた抜けた抜けた』と連呼してしまうほどに、圧倒的な差を見せつけ8馬身差の衝撃的なゴールを決めた。
 引退レース。それも、完調とはいえない状態でみせたパフォーマンスに、競馬ファンの誰もが歓声を上げた。最後まで絶対的な実力を見せ続けたオルフェーヴル。ファンに最後まで夢を届けた、伝説のレースである。

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