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ポケうまコラム
2000年ラジオたんぱ杯
2021-08-23

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
種牡馬としても活躍する3頭が揃う伝説のレースとなった【2000年のラジオたんぱ杯】を紹介します。

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 日本ダービーを目指して切磋琢磨を続ける2歳の若駒たち。デビュー時に期待されていた馬でも、その後も活躍し続けられるのはほんの一握りの精鋭だけだ。
 新馬で圧勝しても次走で大敗したり、有力馬が集まりハイレベルと思われたレースでもその後は活躍できなかったりするのは良くある話。翌年のクラシックに向けたファンの期待が先行しすぎてしまうというのも要因の一つだろう。

 しかし、2000年に行われたラジオたんぱ杯は違った。期待された若駒が、期待通りのレースをして、期待以上の活躍をした。まさに奇跡としか言いようがない3頭が集まっていた。
 1.4倍の1番人気のクロフネは、ダービー外国産開放元年にアメリカからやってきた。その名に恥じぬ活躍ぶりで、前走のエリカ賞では0.6秒差をつけ勝利。日本のファンにとってまさに『黒船』を彷彿とさせる快進撃だった。

 4.5倍と離れた2番人気がアグネスタキオン。12月に新馬戦を勝利したばかりであったが、同年のダービー馬アグネスフライトの弟という良血もさることながら一瞬で他馬を置き去りにした新馬戦のパフォーマンスが評価された形となった。

 僅差の3番人気に4.8倍のジャングルポケット。デビュー時はそれほど注目されていなかったが、新馬戦を勝利した後札幌3歳Sをレコード勝利。勢いそのままにラジオたんぱ杯に乗り込んできた。
 レースはもちろんこの3頭が主役。直線入り口で先頭に立ったクロフネをアグネスタキオンが切れ味抜群の末脚で突き放してレコード勝利。
 その後ろから2頭を追っていたジャングルポケットがゴール前でクロフネを捉えて2着に入った。4着以下は5馬身以上離す完全に3頭だけの競馬。
 競馬ファンの誰もがこの3頭の未来を語り合った。

 クロフネは後にJCダートを歴史的大圧勝。アグネスタキオンは皐月賞を、ジャングルポケットはダービーとジャパンカップを制することになる。
 クラシックが近付いたトライアルならまだしも、2歳時に後年語り継がれる名馬がこれほど集まるレースなど滅多に無い。ダービーですら上位3頭が後のGⅠ馬になることは稀だろう。
 このレースは当時の競馬関係者も高く評価し、2000年の最優秀3歳(旧齢)牡馬の選考で119票を獲得した。

 従来は朝日杯を制した馬がほぼ満票で選ばれる賞であったが、この年の朝日杯勝ち馬メイジロベイリーの147票に迫る支持を得ることとなった。

 後のGⅠ馬、そして種牡馬としても活躍する3頭が揃う伝説のレースとなった2000年ラジオたんぱ杯。当時、誰もが熱く語ったこのレースは、そのときの熱量そのままに今後も語り継がれていくことだろう。

実際のレース映像はこちら

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