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ポケうまコラム
2018年開成山特別
2021-07-19

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
オジュウチョウサンが平場へのチャレンジをした【2018年開成山特別】を紹介します。

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2018年7月7日、福島競馬場で大きな拍手が鳴り響いた。
 GⅠが開催されたわけでもない。重賞でもない。メインレースですらない。第9レース開成山特別に出走する1頭の馬を目当てに、多くのファンが詰め掛けた。
 その馬の名はオジュウチョウサン。

 障害レース9連勝、J・GⅠ5連勝中の史上最強の障害馬、というだけでファンが集まるのも納得できる。
しかし、オジュウチョウサンは障害馬として初のヒーロー列伝コレクション化、ぬいぐるみ化など障害馬という枠を超えて高い人気を誇っていたことを忘れてはならない。

   その馬が、更なる障害を超えようとしていた。
 ――平地競争への挑戦。

   障害競走での圧倒的な強さから、平地競争でもいい勝負が出来ると思ったファンは少なくなかった。そんな思いに応えるように陣営は最大目標を有馬記念に定め、平地での賞金を稼ぐ為に福島競馬場へ乗り込んできたのだ。
 更に、鞍上は武豊騎手。アイドルホースと天才騎手のコンビを見ようと、福島競馬場には前年比138%もの観客で溢れかえった。
 単勝は2.0倍の1番人気。障害のスターとはいえ、平地実績の無い馬がこれだけの人気を集めるのは異例中の異例だ。
 記念馬券として買われた側面が大きかったのだろう、スタンドに訪れたファンの手には勝負馬券ではなくカメラが握られていた。

 レース直前、ファンファーレが鳴ると自然に手拍子と歓声に包まれた。まるでGⅠのような盛り上がりのなかスタートが切られる。
 好スタートを決めたオジュウチョウサンだったが、無理に逃げず先行集団に取り付く。
 そのまま1周目のスタンド前にやってくると、アナウンサーも思わず「拍手が沸き起こるスタンド前」と言ってしまうほどの歓声があがった。  ファンの声が力。
 そう言わんばかりに徐々に前との差を縮めていくと、3コーナー過ぎで早くも先頭に踊り出る。スタンドで待つファンの拍手をどの馬よりも早く受けながら、オジュウチョウサンは最後の直線へとやってきた。
 各馬一斉に追うが、差は縮まらない。歓声が大きくなるにつれ、逆に差は開いていく。
 最後は手綱を緩める余裕を見せながら3馬身差のゴール。新たなオジュウチョウサン伝説の幕開けとなった。
 障害のスターから平地のスターへ。誰もが超えることが出来ないと思っていた『障害』を楽々と越えていったオジュウチョウサン。

 その後宣言通り有馬記念にも参戦するなど伝説を作り続けた彼のことを、超えられる馬が今後出てくるだろうか。
 この開成山特別はオジュウチョウサンをさらなるスターダムに押し上げる転機となった、伝説のレースだ。

実際のレース映像はこちら

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