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ポケうまコラム
2004年日本ダービー
2021-06-21

毎週月曜日はレジェンドレース回顧録!
伝説的なレースを紹介するこのコンテンツ。
今回は苦難を乗り越えキングカメハメハが制した【2004年日本ダービー】を紹介します。

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全てのホースマンが目指す夢、日本ダービー。3歳の牡馬はここを最大目標に掲げるが、栄冠までの道のりは様々だ。
皐月賞から順当にダービーに向かう馬もいれば、前哨戦で賞金を増やして滑り込んでくる馬もいる。一方で、あえて皐月賞をパスしダービーに照準を合わせてローテーションを組む馬もいる。

だが、キングカメハメハは違う。
NHKマイルと日本ダービーの両獲り。誰もが成し得なかった、誰もが不可能だと叫んだ偉業に挑戦した。
それは松田国英厩舎の先輩であるクロフネやタニノギムレットですら達成できなかった過酷なローテーション。いわゆる『松国ローテ』と呼ばれるものである。

マイルとクラシック、その両方を制覇するということは、真の3歳チャンピオンになるということ。マイルのスピード、ダービーのスタミナ、どちらも兼ね備えたスーパーホースでなければ達成できないうえに、中2週という過酷なローテに耐える精神力が必要になる。
NHKマイルをレコードタイムで圧勝したキングカメハメハは、1番人気で日本ダービーを迎えた。皐月賞馬ダイワメジャー、京都新聞杯を勝ったハーツクライなど後に種牡馬としてもしのぎを削ることになるメンバーが揃う。
道中は逃げ馬が1000メートル57秒台というハイペースで飛ばし、最終コーナーから有力馬が続々と進出してくる展開。ハイペースのうえに仕掛けが早くなる、かつてない消耗戦の様相を見せた。

キングカメハメハは3,4番手で直線に入ると、馬場の中央から進出していく。広がった馬群の中からコスモバルクを捉え、残り400メートルで早くも先頭に立った。鞍上の安藤勝己騎手が手綱をしごいてムチを奮うが、反応が悪い。それでも、キングカメハメハはずっと先頭を譲ることはなかった。
その時点で全ての馬が、体力を使い果たしていた。馬群は篩にかけられているかのように横に縦に大きく伸びて、死に物狂いでゴールを目指す。
まさに死闘。最後まで全頭が全力を出し切った日本ダービーの名にふさわしいレースとなった。
キングカメハメハは最後まで振り落とされず馬群から3馬身ほど抜け出し、最後方から追い込んできたハーツクライを抑えダービーを制覇。史上初の、NHKマイル、日本ダービーの『変則2冠馬』の栄誉を手にした。

それも、従来のダービーレコードを2秒更新する特大のおまけ付き。
2戦連続レコード勝利という大偉業は、いつまでも語り継がれるものになるだろう。

過酷なローテーションで、過酷なレースとなった日本ダービーを制したキングカメハメハ。
故障により古馬で走ることは出来なかったが、このパフォーマンスだけでも彼が最強の大王であったことをファンはいつまでも忘れないはずだ。

実際のレース映像はこちら

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